こんにちは。
イチノセ ハヤト(@HAYABOW_1)です。
みなさんのまわりには「優柔不断な人だなぁ~」と思う人はいますか。
もしくは、自分自身に対してそう感じたことはありますか。
日常でもよく使われる、この”優柔不断”という言葉はどこの説明を見ても「ぐずぐずと悩む」、「決断力に著しく欠ける」という、あまり良くない内容の説明がされています。
しかしこの説明は、”物事の判断に迷う”という事象の一面しか考えられてないと思うんです。
さまざまな経験をしてきた人が、物事について良くしようと悩む。
単に「どちらが良いのか迷う」というシンプルなものではありません。きょうは、普段”良くないこと”として使われがちな優柔不断であることについて、もう少しいろんな面から見ていきたいと思います。
-Contents-
何をもって優柔不断であるのか
ただ悩んでいる人ではなく「長い時間、悩んで決められない人」の事を優柔不断と言いますね。
つまり「時間をかけて悩む」という要因も含んだ概念です。
それでは、その「時間が長い」というのはどこから来ているのか。
それは私たち、つまり悩んでいる人のことを"見ている人"が「長く悩んでいるな」とか「すぐに決断したぞ」とか決める。
もしくは悩んでいる本人が「自分は長く悩んで決められない」と判断した時点から「あぁ~優柔不断だ」と思ってしまうわけです。
ここからは、優柔不断というのが「自分を含む”誰か”の時間の長さの感覚からきている概念なのだ」ということを踏まえて考えていきたいと思います。
他人が優柔不断か判断するのは、その人のもつ”価値感”がものさし。
まずは【例】を見てみましょう。
【例】誰かが、ある物を買うのに”3日間悩んで決めた”という事があったとします。
上記の2つを見てどうでしょうか。
一般的な感覚としてはハリーウィンストンの人はとても早く感じるし、雑貨屋さんの人はちょっと悩みすぎかな、という印象に見られてしまいます。
ここで第三者として見ている他人の頭の中では、下記のような感想をもたれることが多いです。
◆「500万円のリングを3日間で決めてしまうのは早すぎる。」
→手に入れにくい”大きな価値がある”と見たために、優柔不断であるとは判断しなかった。
◆「雑貨屋さんで見つけたピアスに3日間は悩まないでしょ。」
→比較的どこでも手に入りそうな物、つまり”価値が小さい”と見たために3日間悩むのを長いと見た。
つまり、一般的に見たときの価値の大きさによって悩む(悩んでも良い)時間の基準を変えているんですね。
ただここで注意したいことがあります。
これを”長い”とか”短い”と判断しているのは本人ではないということ。
なので、自分のなかで「価値がある!」と思う物や事であれば本来、1週間、2週間と悩んだっていいものなのです。
優柔不断である人は人一倍物事を良くしようとする人。
そもそもなぜ物事の選択に悩むのか。
それは自分が直面する物事に対して最善の選択をしようとする気持ちからですよね。
つまり、自分がそれに対してしっかり悩んで良いという価値を見出だしているということ。そのようなことに対しては悩んでもOKです。
ただ問題なのは、悩みに対して「私はこんなつまらないことに時間かけちゃって。。」と、自分のなかにある価値と悩む時間が一致していないときですね。
悩むべき内容とそうでない事を見極める方法
私たちは日々、あらゆる選択のなかで生きています。
先述したように、自身にとって価値があると感じるものに対しては他人がどう言おうと時間をかけても良いものです。
しかし問題なのは、自分自身でも「こんなに時間をかけて悩むことでもないのになぁ」と思ってしまうこと。
それではどんな風に考えていけば心がすんなりと物事を決めていけるのか。そのようなことを考えてみたいと思います。
判断:どちらに転んでも結果が大きく変わらないこと
ちょっとしたことであっても、いろいろと考え始めると沼にハマってしまい悩みこんでしまうことってありますよね。
そういう時に考えるべきことのひとつは
どちらかを選択することで、大きく結果が変わってしまうかどうかということ。
例としては下記のような考えかたです。
多少強引な考えかたである感もありますが、結果が大きくは変わらない可能性が高いということを示しています。
◆赤と黄色の服のどちらを買うか
→ どちらも自分に似合うから、どちらを買ってもいっしょ。
◆A大学かB大学か
→どちらへ進学してもがんばるのは自分。目標にむかう意思があればどちらでも良い結果を残せる。
◆(レストランメニュー)ステーキかハンバーグか
→どちらを食べても美味しいし、きっと満腹になったときの満足感は変わらない。
まれに、選択するもので「あのときこっちを選んだおかげで奇跡的に運命の人がそれを好きで・・・♡」ってなったら、そっちのほうがいいじゃないの~と言う方がいます。
しかしそのような未来の事は、選択する時点ではわかりえない事。
そしてそれを言うと、どちらを選んだとしても同じように幸運が舞い降りる可能性はありますよね。
むしろ"どちらにするか悩む行為"というのは、ある程度自分の心のなかで答えが決まっているか、じつは心の奥では自分にとって「どちらを選んでもOK」という気持ちにしっかりとなっているということも言われています。
判断指標:どちらのほうがよりワクワクする(ときめく)か。
物事をどうすべきか、もしくはどちらにするか悩んだ時には”気持ちがワクワクするほうを選ぶ”というのも大きな判断材料です。
というのも物事の選択に悩んでいる人を見ていると、あらゆる思考が錯綜してしまうことで結局何を判断材料として決めればよいのかさえわからなくなってしまっていることがよくあるからです。
TVでよく見かける掃除の神様と言われている人が断捨離を行うときにも同じように
「”ときめくか、ときめかないか”で捨てるかどうかを決めるんです!」
と言っているように”本当に自分自身の心がどうすることを望んでいるのか”ということで決めるのもとても有効です。
・手に入れて嬉しそうな自分は、どちらを持っているか。
・単純にどちらの自分が輝くか。
・善悪や現実味など関係なく、あなたはどうしたいか。
・する、しない、どちらの自分がカッコいいか。
・やった後悔か、やらない後悔か。
もはやこのように自分へ問いかけ「こっちの自分の方がいい!」と思って決めたことに対しては、たとえ多少良くない結果になったとしても”後悔”とは違った感情により前向きに考えることができるはずです。
決断力:”制限時間”を決めてしまう
物事の選択に迷うとき。
よほどその場で決めなければいけないときを除き、たっぷりと時間があると余計なことまで考えてハマってしまいます。
そんなときには、あえて自分で「じゃあ○時○分までは考える。」と制限をかけてしまう方法があります。
その時間までは存分に考える。その選択に迫られている場所・環境からいったん離れるのもいいですね。
そして時間が来た時には多少強引にでも「こうする!」と決めてしまうという手段です。
じつはこの方法、先述した「どちらに転んでもあまり結果が変わらないこと」との相性はバツグンです。
レストランやケーキ屋さんのショーケース前で悩んでしまったときにはもう、店員さんに声をかけてしまう。そして伺いに来たときには「これください!」と決めてしまうんです。
ちなみに私はこの方法で「失敗した」と思ったことは一度もありません。
ある意味での”決断力”。「決めない」という方法。
街中でお買い物をしていてカワイイ洋服を見つけた時、カッコいい時計と出会ってしまったとき。それを買うかどうか悩んでも決められない事ってありますよね。
想定外にそのような事に直面してしまった時なんか、とても悩むものです。
そういう時には、その場で決断してしまわずに持ちかえって考えるという手段が有効。
なぜなら、どうしても判断に迷って決断できない状態というのは心がまだ定まっていない証拠なんです。
特に衝動的になにか素晴らしいものを見つけたとか、急なできごとに直面した時というのは自分で思っている以上に心が落ち着かない状態になっています。
つまり「ほしい」と思った物はとってもほしくなるし、「そうしたい」と思ったことは無性にそうしたくなるという心理状態ですね。
一旦考え直すというのは、場合によってはとても気になって不安な気持ちになることもありますが、誤った決断をして後悔するよりもいいです。
さいごに。あなたがよく考えて決めた事は”正解”です。
私のまわりにも優柔不断だと言われている人がいます。
そしてそれを自覚しながら悩んでいる人も。
しかし私はそういう人たちに対してあまり悪い印象を持ったことはありません。
それは上述したように、その人たちが自分自身や環境、そして私自身のことに対しても「良く」してくれようとしている姿勢が心の奥に見えるからです。
なのでそういう方たちが悩んでいるのを見ると、軽く意見を伝えたあとはじっと観察するんです。笑
悩んでいる本人としては物事を決められないことをネガティブに捉えてしまうので、結果として悪く考えがちなんですね。
しかしあなたという人間がしっかりと考え、悩んで決めた事というのは良い選択なのだと信じること。
そして何度も言いますが、他人の目は単に一般的な世の中の価値観によって決められた”これくらいの時間以上悩んだら長いよ~”という感覚だけで、優柔不断かそうでないかを判断しているだけなので気にしなくてOKです。
あなたは、あなたの価値観で長く悩んでもいいし
決められないことがあるならば持ち帰ったっていい。
そうして悩んで決めたことは、きっと良い方向へ向かえるはずです。
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