自分で言うのも変ですが、私はかつて「イイヒト」でした。
しかしそのことで損をすることがとても多く、周りからは感謝されるけれども、それ以上にはならない。
そしていつのまにかイイヒトは、イイヒトのまま「便利屋」でいることがふつうとなり少しでもその感覚からズレてしまうと批判を受けるという、とてもやっかいな状況となってしまったことがありました。
きちんと考えることができ、心で想うことができるあなたであるからこそ変わってほしい。
そういう思いでこの記事を書きました。
この記事を読んでわかること
・「イイヒト」とはどんな人間であるか
・「イイヒト」を脱する方法
・変わるべきは「優しいひと」であること
・「優しいひと」とはどういう人か
-Contents-
そもそも「イイヒト」とは。
※photo by weblio様
社会のなかでよく言う「イイヒト」とはどういう人でしょうか。
「イイヒト」とは
・空気を読みすぎる
・本当はしたいことを遠慮しまくる
・「NO」と言えずたいてのことを引受ける
・おかしいと思っても言い出せない
・相手に遠慮し能動的になれない
・上記でありながら自分本位なおせっかいをする
まだいろいろあるかもしれませんが、キリがないので。笑
もし上記のようなことに当てはまる方は、ぜひこのまま読み進めてください。
私自身、過去には仕事でもプライベートでも「イイヒト」でありつづけることが役割であると決めつけていた時期がありました。
しかし、そこで得たのはただの「便利屋」「なんでもやるおりこうさん」という評価。
ある日、尊敬する先輩とこのような話をしていて、ふとそれに気づき「このままではダメだ」と感じたのを覚えています。
「イイヒト」を脱するためにやった5つのこと
※photo by benkyochiebukuro様
「自分の意見を言うこと」を意識
私が行った最初の一歩は、仕事やプライベートに関わらず、きちんと自分が思ったことや反対である意見についても口に出して伝えることを意識してやりました。
人事に話をきくと、じつは会社という組織のなかにはある程度の「YESマン」が必要であるそうです。そのような人もいなければ、業務がまわらないからです。
私の知るかぎり、その部類にあたる人は代用がきく存在であるためいつまで経っても評価されず「ずっとそのまま」であることが多いですね。
しかしプライベートでは会社より反応が顕著です。意見や考えがなく、なんとなくいっしょに遊んでいるような人は退屈であるため、自然と人が離れていくということが起こることも。
ポイント
仕事でもプライベートでも、自分の意見や「軸」がない人は大切にされない。
「イイヒト」をやめ、きちんと意見を言ってみよう。
ちなみに私は、意見を言うようになったことで人とぶつかることも増えました。
しかし今までのようにただ萎縮するのではなく、自分が本当に思っていることをとことん議論できるようになることで、それでたとえ悪い結果になったとしてもしょうがないな、と納得できるようになりました。
これまでそんなことをしたことがない方にとっては勇気のいることかもしれません。
しかし、すこしずつでもそれを続けることで周りの見る目が大きく変化することに、きっとあなたは驚くはずです。
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嫌われてもいいと思う
今まで自分の心の底にあったのは「嫌われたくない」とか「波風たてずにまるくおさめたい」という本音。
しかし「嫌われてもいいや」という気持ちに切り替えることで多少の力を抜き ”過剰に” 空気を読むようなことをしなくなりました。
私がそうすることで、態度が変わったことにイラ立ちを見せる人が出てくるかと思いきや、意外とそのようなことがありませんでした。
それは、いかに今まで「勝手に空気を読みすぎていたか」という自分への証明にもなったのをおぼえています。
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議論になったときこそ、しっかりと思うことをぶつける
今までは、多少の議論になったときに自分から謝ることでその場をおさめたり、言われたい放題の時間に耐えて相手の気がすむのを待つだけでした。
しかし「おかしい」と思うポイントを捉え、そして自分の考えをしっかりと伝える。それで議論が炎上してしまったとしても、その炎上は「必要であったこと」と思うことができます。
むしろお互いに考えをぶつけあうことで生まれる「新しい可能性」を知ることができるようになったのも事実です。
しかし人間、すぐには変われないので始めは「悪いこと言ったかな」とか「自分のほうが間違っているのかな」と心配になることもありました。
そのように心配であるからこそ、うまく自分の心のなかを伝える練習をすることとなります。
自分の心に正直になってみる
自分の心と向き合ってみて、下記のようなことで「納得させられていること」はありませんか。
・皆が同じ意見だから
・目上の人がそう言うから
・権威のある人の意見だから
・ウワサだから
もし物事に対し、上記のようなことであなたが納得しているのであれば危険である可能性が高いです。
それは自分を尊重せず「イイヒト」「おりこうさん」に逃げること、そして周りに流されたり長いものに巻かれることで、事実を見ずに決めつけてしまい本来自分が思っているのと違う結果を招いてしまうことがあるためです。
私自身、これまで皆が賛成だからと自分を納得させていたことでも「イイヒト」を捨てて自分の目で確かめることで「実は違うじゃないか!」ということも実際にありました。
つまり自分がすこしでも「おかしいと思った直感」や「こうしたいのに」と思った、その心にこそ正直になることで見えてくる景色が変わってきます。
あなたは、おかしいなと思うことを見て見ぬフリをしていませんか。
偉いひとのまえで過剰に「イイコ」になるのをやめる
私自身がそうであったように会社の上層部や著名な方など、いわゆる ”偉い” とされている人のまえではどうしてもかしこまり、つい表面ばかりを取り繕うことで「おりこうさん」となってしまうことはないでしょうか。
しかしそのような接し方をしていても、とくに信頼されるわけではなく「まじめな人」という認識は得られたとしても、信頼されるまでには至らなかったんですね。
そうした時、客観的に自分の姿を思い返すとなんだかつまらない人間だったな、と反省することがありました。
逆の立場でかんがえてみてください。
ただ真面目であるとか、いつでも畏まっていて何を言っても意見さえない人間が本当におもしろいか、と。
相手が誰であろうときちんと意見を述べられるような人間になる、そして同時に「この人はすごい!」とか「この人みたいになりたい!」と心から思う人に対してだけ本気で接したいと思うようになりました。
これは当然のことを言っているのかもしれませんが、どうしても「イイヒト」は上の人間に対しておりこうさんになりがちです。
しかし自分の軸は何であるかを知り、見方をすこし変えるだけであなたの印象、そして生き方が変わってきますよ。
あなたが本当に尊敬し、目標としたい人は誰でしょうか。
「イイヒト」の進化系は「優しいひと」
※photo by bibinao様
ここまで、いかに「イイヒト」がそれだけの存在であるかを話してきました。
それでは、実際にどういう風に変わっていけばあなたの「個性」で勝負していけるのか。
それは「優しいひと」を目指すべきであるということ。
というのが、そうシフトするのがいちばん心に負担なく、あなたの性格の良さを活かしながら自然に変わることができるからです。
よく「イイヒト」と「優しいひと」は混同されがちですが、私が過去にただの「イイヒト」であった経験から考えると、それはまったく別物であることがわかってきました。
そして「イイヒト」が持ちがちな性格である「まじめさ」や、こうであるべきという「信念」。そういった内面を輝かせるために進化させやすいのが「優しい心」です。
「イイヒト」には ”弱さ” があり「優しいひと」には ”強さ” がある。
私が長年「イイヒト」で居続けたときにやっていたことは、物事をなるべく丸くおさめるのが優先であったこと、面倒なことは心を削ってでも目を背けること、おかしいと思うことでも自分が我慢していればいいと納得させていたことなど、多くありました。
しかし、これらの事というのはすべて「弱さ」であるとも言い換えられます。誰かを守ることもできず、おかしいと思うことを変えることもできず、さらに自分の気持ちがだんだんと小さくなっていく。。
それが果たして良い結果を生むのかと考えると・・・NOであると思います。
私がこれまでに出会った本当に優しいひとというのは、いつも懸命に戦っていたし、誰かのために心を鬼にして物事に挑むような人でした。
見返りを求めるでもなく ”自分” という軸や信念をもって行動していました。
そういうところに ”強さ” を感じることができるのが「優しいひと」ですね。
優しいひとの特徴
・心の痛みがわかる
・人を傷つけるようなことをしない
・誰かを守りたいと思っている
・守りたいもののために戦うことができる
・良くするために厳しいことも言う
・相手を尊重する
・人といっしょに幸せになりたい
さいごに。変わりたいあなたへ。
この世の中において、何が良いか悪いか、表面上だけで判断するのは難しいことですね。
一見イヤなひとでも、人にどう思われても何かを守るためにがんばっている人であったり、何も考えてなさそうな人でもここぞというときに力を発揮する人もいます。
そういう人たちが多くいるなか、しっかりと生きていくためにはいつまでも空気のような存在でいると、いつの間にか自分だけ取り残されてしまう。
それは、せっかくあなたが持つ「個性」とか「意見」を、なにもない事にしてしまうという、とてももったいない事であると思います。
本来持っているはずのあなただけの個性で行動することで、周りもいっしょに輝きはじめ生きてくる。私はそういうことに気づいたときに、いかに今までの自分がもったいないことをしていたのか、という事に気づかされました。
すこしでも上記のような「イイヒト」であると感じた人に、これを伝えたくて書きました。
これからのあなた自身を輝かせるため、ムリなくゆっくりと変わることであなたらしい日々を送れるよう、願っています。
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