\ 記事の概要について声でザックリご説明 /
みなさんのまわりには、会話をするときに主語がない人はいませんか。
友人や家族なら「なんのこと?」と気軽に尋ねやすいかもしれませんが、それが上司であったり目上の人であったりすると、そう毎度聞き返したりしづらいですよね。
しかし主語がないということは、双方にとって誤ったイメージが頭に浮かんだまま物事が進み、とんでもない事になってしまうことだってありえます。
とは言え、世の中に「主語のない人」はいなくなる気配がありません。
それではどうやってそのような人たちとうまくコミュニケーションをとっていくことができるのか。
きょうは、まずその人たちの"心理"を知ったうえで対策をとることができるようお話したいと思います。
こんな方におすすめ
- 主語がない人に困っている
- 自分自身がなぜ主語を飛ばしてしまうのか知りたい
- 主語がない人の気持ちがどんなものか知りたい
- 主語がない人との会話のコツを知りたい
- 人の意思疎通ということを考えてみたい
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-Contents-
主語がない人の分類と、その特徴。
私はこれまで多くの"主語のない人"とお話をする機会がありましたが、どうも観察していると大きくわけて下記の3種類の人が多いように見受けられます。
3種類の主語がない人
・「自分中心型」
・「頭いい型」
・「せっかち型」
話す相手に主語がなくて困っている方は、まず相手の”タイプ”を知ること。
そして自分自身が主語をつけないクセがあると自覚をし始めた方は、ご自身がどのタイプに当てはまるかを知ることで改善できます。
「自分中心型」の特徴。
【ショートコント:「問題案件」】
このタイプの人は「自身の頭のなかでわかることは相手も当然わかるだろう」という、自分を中心とした思考を前提として相手に理解をもとめてしまうという特徴があります。
細かく見ると、このような方々です。
ポイント
◆ストーリーをかいつまむ人
相手に内容を伝える前の段階で、自分の頭のなかではすでにストーリーが進んでいるタイプ。
話をしながら頭で物事を思い浮かべ、要点だけちょいちょいっと伝えようとするので無意識に主語が抜け、あいまいな言葉になってしまう。
◆ふわっと話す人
特段なにも考えず、話す内容の全体像を"ふわっとした感覚"、つまり不明瞭な捉えかたで話すことにより主語が抜けてしまうタイプ。
なにかを考えながら話しているように見えますが、ところどころ本人もよくわかってない内容があったりすると主語も抜け、違和感のある言い回しになってしまいます。
◆相手に期待する人
自身が考えることに対し「こう言えばわかってくれるだろう」という期待をして簡単な言葉で済ませてしまうタイプ。
もともと頭では物事の理解はできていても、それを伝えるのが自分本位になってしまうために主語が抜け「~した」という内容のみを伝えることになってしまうんですね。
「頭いい型」の特徴。
「こう話せば自分なら理解できる」という基準がふつうの人よりも高いのが特徴。
そしてやっかいなのが自分自身は理解力や考察にたけているので、自分の言葉によって相手が内容を理解できない事に対して不満を感じてしまうこと。
頭脳明晰なひと
頭で全体のビジョンを一通り考え終えたあと、もしくは物事を段階的に整理しながら話してるから、口に出るときにはある意味「自分にとっての2回目」なんだよね。もうみんな、主語なくたってわかってよ~。
なんとも、脳内にビジョンを描きながら会話をしているなんて頭脳の明快さが伝わってきますね。
しかし受取り手としてはちょっと迷惑だったり。。
「せっかち型」の特徴。
このタイプの人は、”とりあえず伝えること”が最優先となりがち。
「伝え忘れてはいけないから」等の理由により、思ったことをすぐ口に出そうとすることで丁寧な話し方を欠いてしまう、つまり主語が抜けてしまうことも多くなってしまいます。
特に急いでいることで気持ちの半分は別のことに向いてしまっていたり、話の内容や名前がパッと思い浮かばないときには"伝えたい部分だけ"先に口から出てしまうことがあるようですね。
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主語がない人自身も、悩んでいるもの。
ここまで"主語がない人"のことについて分類してきましたが、じつは当の本人も話の伝わらなさにけっこう悩んでいるものです。
自分が"伝わるだろう"と思って話していることがイマイチ伝わらないもどかしさは、主語がない人にとっては日々の悩みごととなっています。
勘違いを生むことで自らに被害をうける
主語がないというのは説明不足であるために、相手の受け取り方によってぜんぜん自分がおもったような結果にならなかったということがあるようです。
【主語がない人の事例】
自分のなかで当たり前であっても、それを相手が知っているとは限りませんね。
「〇〇さんに」というちょっとした言葉があるだけで防げたとか、ちょっとしたことなんですよね。
ケンカになってしまう。
主語のない人のほうからすると「相手がわかってくれない!」というイライラをいろんな場面で感じることになります。
この例は「持っていってくれた?」という、主語がないことに加え"何を"という説明部分まで抜けているので、ますます意味がわからなくなっています。
しかし言ったほうとしては「今朝話したんだから」と、理解してくれて当然だと思ってしまっていますね。
こういった"感覚のちがい"からも口論になったり、お互いに煩わしい気持ちになってしまったりするものです。
自分に自信をなくす
主語が抜けてしまうということは、急いでいたり当然に相手がわかってくれると期待していたり、いろんな場面でやむなくそうなってしまうこともあるものです。
しかし本人としては、相手に伝わりにくかったり、勘違いされたり、いちいち質問されて話のテンポがつかめなくなったり。。
"自分は人と話すのが苦手なんだ"と、すっかり自信をなくしてしまう人と出会うことがあります。
しかし本人だけが悪いのではなくて、おかれた状況や自分の考えがそうさせているだけなので、落ち込む前に下記のことを意識して話してみましょう。
◆5W1H
よく言われるのが5W1H。
これを意識しているだけで、相手への伝わりかたが、これまでと比べて段違いに良くなります。
ポイント
Who(だれが)When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)
たとえば
ときくと、たくさんの疑問が頭に浮かびませんか?
これは主語だけでなく、いろんな要素が抜けてしまっているからですね。
それをこういう風になおしてみます。
どうですか。初めと比べればだいぶわかりやすくなりましたよね。
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主語がない人と会話するときの対策。
ここまで“主語がない人”の分類と心理について見てきました。
それではこのような人たちとは、一体どのように付き合っていけばうまくいくのでしょうか。
その内容について考えていきましょう。
受け入れ&質問形式
何かに納得していない人と話すときでも、この対策が有効であることはブログ内でも何度かご紹介しました。
主語のない人にこれを適用すると「まずは相手の言葉を受け入れ、その後に質問をする」という話法になります。
会話の最中、相手の言葉に「ん・・・?」と思ったとしても下記のことを意識すれば、相手に与える不快感を大きく減らすことができます。
目上の人や上司に対して、とても実践しやすい方法ではないでしょうか。
①不快感を表わさず一旦受け入れる
→相手の会話のリズムにのったように見せ不快感を呼び起こさない
②相手の発した情報に対して軽く復唱する
→”内容”はわかったのだなと思わせる
③わからない点を質問する
→一部だけわからない点があったのだなと思わせ、答えを受ける
ポイントとしては、とにかく余計な「不快感」を呼び起こして面倒なことにならないようにすることです。
相手がどの分類に当てはまる"主語のない人"に当てはまるかは不明であったとしても、とても使いやすく手っ取り早い方法です。
周囲に協力してもらう
基本的に主語のない人は、自身の言葉に不足があることを意識していないことが多いもの。
そんな時に有効なのが、本人に意識してもらうために、まわりに協力してもらうことです。
この方法は家族や友人、同僚などに対してとても実践しやすい方法です。
いくら自覚のない人であっても、まわりが協力して同じように「"どなたに"でしょう?」「"誰が"でしょう?」等と意識して尋ねることを続けていくことで本人が意識するようになります。
まずはそのような環境を作り、自覚を促す方法です。
本人には少しかわいそうな気もしますが、ゆっくりでも話し方を直してもらうことで双方に生じる”勘違い”を減らし問題を未然に防ぐことができます。
きちんと伝えてみる
前述した"主語がない人の分類"でもお話しましたが、主語がない人は「相手が当然わかってくれるだろう」という前提のもとで話をしています。
しかし伝わりにくい話し方をされて、こちらの理解力が足りないという反応をされると。。ちょっと納得いきませんよね。
これは主語が抜けていることが非常に多い人や、コミュニケーション力が低く本人の言っていることがとても伝わりにくいという人に対して有効です。
本人が意識して直そうとしているのであれば別ですが
最終手段としては、相手の話しかたが受け手にとってわかりづらかったり勘違いを生む原因にもなってしまうということをきちんと伝えてみるのも有効です。
面と向かって伝えるのが気まずいならばLINEやメールで伝えたり、職場であれば部署内に対する注意喚起として正しい伝え方を意識づけるのも手ですね。
さいごに。そもそも会話って、とても高度なことをしているんです。
私は幼い頃からあまり物事に対する理解力が高くなく、おまけに話すことも得意ではありませんでした。
しかし自分の頭のなかでいろいろと考えたり感じたりしながら、それを文章にすることは大好きでよくノートに思ったことを書き綴ったりしているような子でした。
なぜ、口で話すのではなく文章なら書けるのか。
それは書くときにきちんと思考をまとめ、いちばん最適な用語を使ってうまくまとめることができるからです。
しかし会話はどうでしょうか。
テンポよく話が進み、さらにはそこへ表情や態度、ジェスチャーや目を合わせる動作。。そういったことをすべて駆使して”相手に伝える”ということを行います。
考えてみるとそれってすごいことですよね。
文章であればゆっくりと考え適切な言葉を使って伝えるのに対して、会話というのはとても高度なことに感じませんか。
今回は、私のまわりにもたくさんいる"主語のない人"に着目して書いてみました。
もしそういう方と出会ったときには、ぜひこの記事のことを思い出してみてくださいね。
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