あなたが心から「幸せだ♡」と感じるときは、どんなときでしょうか。
美味しいものを食べるときや、恋人と過ごすとき、ほしかったものを手に入れたときかもしれませんね。
さて、その「幸せだ~♪」と思ったその気持ちや感情。
それが自分で感じるだけでなく、あなたが感じた幸福感が人へも影響しているとしたら・・・?
「それは自分が幸福な姿を見て、なんとなく幸せな気分になる人がいるだけでしょ?」と思うかもしれませんね。
しかし実はそうでなく、なんと近所に住む人たちや、あなたが仲良しとしているような人たちへも影響をあたえている、という話があるんです。
ですので「物理的に近くにいる人へもあなたの幸福感が伝わっている」という、信じがたい研究結果があるんですよね。
ここではそんな「幸福感は人から人へ伝わる」というおもしろい研究結果についてお話したいと思います。
\ この本にも詳しく書かれています /
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「幸福感」が伝わる?”情動伝染(じょうどうでんせん)”の研究
嬉しいとか、悲しいなどという感情がまわりの人へ伝わることについては、過去にも多くの研究がされてきました。
なかでもそれを本格的に研究していたのが『ハーバード・メディカルスクール』のJames H. Fowler教授のチーム。
マサチューセッツ州のとある町で、なんと彼らは4379人を対象に1983年から2003年までの20年間にもわたり感情の伝染がどのように起こるのかを研究したんです。
これは心理学等を勉強された方には有名な話かもしれませんが、このような研究結果があるんです。
幸福の伝わりかた
・あなたが「幸福だ」と感じたら、あなたの1マイル(約1.6km)以内にいる友人が幸福を感じる確率が25%増加
・なかでも「お互いに良い仲だ」と感じている、いわゆる仲良しであれば63%増加
・あなたの隣に住んでいる人は34%増加、1マイル以内に住んでいる兄弟なら14%増加
・いっしょに住むパートナーは8%増加
※実際の研究論文:https://www.bmj.com/content/337/bmj.a2338.full
1マイル以内にいる友人の25%増加ってすごくないですか!?
しかも仲良しであれば63%・・・。
この数字はもう、無視できないような研究結果であったわけですね!
そしておもしろいことに、同性のほうが感情が伝わりやすいという結果もでているそう。
パートナーへの幸福伝染が少ないのは、そういうのも関係しているんでしょうか。
さらにさらに!
幸せを感じた本人から3人分、つまり「友達の友達の友達」まで、幸福度に影響が出たという結果もあるから驚きですよね。
これってとても素晴らしい結果で
「あなたが幸せでないといけない理由」は、他の人も幸せにできるから」ということなんです。
\ 幸福だからこそ、成功する。 /
「幸福感の伝染」は、”集合的無意識”も関係している!?
先に書いたような、感情が人へ伝わるというのは「集合的無意識」も関連していると言われています。
集合的無意識
スイスの心理学者カール・グスタフ・ユングが提唱した、分析心理学の概念。人間には表にある”意識”がありますが、特に考えずとも体が動いたり考えたりするような”無意識”があります。しかしその無意識の深層にあるのが「集合的無意識」。その領域には、人類全体に共通した”何か”があるとするものです。
これは”ユング心理学”で有名な概念ですね。
ユングは「集合的無意識があるからこそ自分自身を認識し、他人と理解し合える」とも言っています。奥が深いですね!
そしてこの「集合的無意識」と、先にお話したハーバード・メディカルスクールの「幸福感が伝わる」という研究結果を合わせると、とてもおもしろいことが見えてきます。
それは・・・
ポイント
私たちは”集合的無意識”のもとでは(心のつながりが強いほどに)気持ちがつながっている。
そして感情の変化をお互いに影響しあい、共有することができる。
なんか、すごいことになってきましたね。
よく「双子の片方になにかあると、もう一人がそれに感づく」というのは聞いたことあります。
しかし自分の感じた幸福が、近くに住んでいる人や友人にまで影響してると考えると、ますますあなたが幸せになるべき理由もでてきますね。
そして逆の発想で、幸福度の高い人の近くに住む、もしくは幸福度の高い人たちと心の強いつながりをもっていれば、今度はあなたの幸福感が増加するということです!
人はどうしても目に見えないことを信じるのは難しいときがあります。
しかしこうして、幸せについて考えるにあたり有効そうなことに関しては、信じてみてもいいのではないでしょうか。
幸福感を共有できるのは、人間の能力。
ハーバードメディカルスクールの研究結果については賛否いろんな意見もあると思います。
しかしそもそも、それまでの生活のなかで多くの人が「感情って伝わってるんじゃないか」のようなことを考えたからこそ、研究を行うことが決まったテストであったのでは、と思ってしまいます。
そして同時に、私たちの身の回りでも
ということは、日常のなかであるものではないでしょうか?
こういう物事には、なにか見えない法則が働いているように感じるのは私たちだけではないでしょう。
そしてこのような実験は過去にも、ここに書ききれないほどの種類や試みがありました。
しかしうまく言葉で説明のつかないような結果が出ることもしばしば。
これがどういう答えに向かっているにせよ、人間にはなにかしら感情や考えを伝える”なにか”があるもの。
そしてそれは他の動物にはない、人間だからこそ持てる能力であるとさえ思います。
また幸せに生きるヒントをお伝えしていきます。
私たち皆が、幸福を感じながら生きることができるような世界になりますように。
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