大人になってからプラモデルを作ったのが2つ目という初心者です。
1つ目にはタミヤの『マスタング』を作り、墨入れに挑戦してみました。
そして今回は人生初、簡易的な“ウェザリング”に挑戦してみましたよ!
実際にやってみてどうだったか、感想とあわせてお伝えしていきます。
ウェザリング
模型における塗装技法のひとつ。プラモデルなどをそのまま作ると、綺麗すぎてリアルさに欠けますよね・・・。そこで、あえて“汚れた感じ”や“キズのついた感じ”、“風化した状態”などを表現するワザです。
今回は「墨入れ」のほかに「金属の剥がれ」「キズ」そして機体の「塗装劣化」を表現してみました。
つくったものと概要
- 飛行機:ヴォート F4U-1D コルセア
- サイズ:1/72
- かかった時間:4~5時間くらい
\ 店頭よりAmazonが安かったです /
-Contents-
素人のウェザリング。思い立ったのはある“ミス”から
(※ウェザリングの部分だけ見たい方は飛ばしてくださいね。)
今回、初挑戦したウェザリング。
でもじつは・・・今回ここまでやる予定ではなく、前回と同様に「“墨入れ”までやろう」くらいに思って作り始めたんですよね。
そして私のなかではウェザリングって「すごい難しいんだろうなぁ。。」と、けっこう敷居が高かったんですよね。
でもそんな私に「やってやる!」と思い立たせてくれたのは、あるミスからでした。
それは・・・
誤って塗装を剥がしてしまったこと!!!
(※下に写真アリ)
・・・ええ。
飛行機の大切な部分である「ウィング」の塗装を、誤って剥がしてしまったんです。泣
どうしてそんなことになってしまったのか。。。
それは、光沢を出したかったがためにこのグロスを使ったことから始まりました。
なにも考えずにこの容器からそのままエアブラシのなかへ入れ、「さぁて、ピッカピカにしてやる~♪」というノリで吹くと・・・
「ん?かなり出が悪いぞ・・・?」
なにか使い方がちがうのだと思い、ネットで調べると「3倍程度の“希釈”が必要」とのこと。
「なんだ、希釈してなかったな」と思い、そこへ入れたのが「エナメル塗料(X-20)」。
エアブラシのカップ内、空気でボコボコとまぜて「さぁ!やるぞ!」と吹きかける。
はじめ少し「しゅぅぅ~」っと出るも、すぐに出なくなったんです。
不思議に思い、カップのなかをのぞいてみると・・・
「な、なんだこれぇーーー!!?」
目を疑いました。
エアブラシのカップの中が、透明のゼリーでいっぱいになっているではないですか・・・。
こんなかたまりがたッくさん、出てきました。笑
ここで問題だと気付いたのは、希釈のときにまぜたもの。
素人の推測
「エナメル塗料(X-20)」という液体は「インクやグロス、どんなものでも希釈できるぜ!」くらいに勘違いしていたのですが、どうもグロスにはけして混ぜてはいけないものだったようで・・・。笑(クリーニングも苦労しました。汗)
しかも、悲劇はそれだけではありませんでした。
最初にシュゥゥ~っと出たその“ひと吹き”がかかったウィングの塗装。
は、剥がれているではないかッ!!!
・・・呆然としましたね。
ここまでうまく作れていたすべてが崩れたような感覚になり、落ち込みました・・・。
デカールも貼った後だったので、上から塗装もできないし。泣
なんとも哀れなことになってしまったコルセアちゃんを両手に持ち、眺めていると・・・。
ふと、ある“考え”が沸いてきました。
そうだ・・・! いっそウェザリングでたくさん“汚し“をつけて
”退行表現”にしてしまえばいいんだ!!」
なんとも行き当たりばったりですが(笑)
でもこういったミスから、躊躇していた“ウェザリング”への1歩を踏み出すことができたんです。
素人のウェザリング:スポンジやサンドペーパーで塗装はがし!
先に紹介した“ミス”がきっかけで夢中になっていた私。ほかの部分も“塗装がはがれたような表現”を作りました。
場所によって硬いヤスリでこする。広めのところは小さい布をツールクリーナーで湿らせて、ちょ~っとずつなでてみたりしました。
こうした素人ならではのハプニング。
でも前向きにとらえて諦めなかったことで、あたかも「こうしたくてやったんだぜっ(ドヤ顔)」と言えるくらいには・・・
なったかな?と思います。笑
でもこれ後から学んだんですが、なにもホントに塗料を溶かしたり剥がしたりしなくとも、
スポンジやエアブラシを使って“剥げ”に近い色をかぶせればよかったんですよね・・・。笑
“まるで剥がれているように”、風化したように見せられればいいんですから。
\ さまざまな硬さが揃って使いやすかったです /
素人のウェザリング:「チッピング」をやってみた
次にやってみたのは、チッピングです。
参考
チッピング
簡単にいうと、塗装がかけたり剥げたりしているのを表現すること。これを施しておくことで“長年使用した感”や“風化した感”を出すことができ、なんとも味のある出来上がりとなります。
以前YouTubeで、プロの方が飛行機のチッピングをやるときに”細ぉ~~い筆”を使ってやっていたのを見たんです。
その方はシルバーや他の色をうまく使い分けて描くことで表現していました。
しかしやろうと思い立ったときにそんな細ぉ~~い筆なんか持っていなかったので、私は“つまようじ”を使ってやってみましたよ。
やっぱり最初の1スジ目は緊張しましたね!
「色(シルバー)がつきすぎたらどうしよう・・・。」
「どれくらいチッピングしたらいいのかわからない・・・。」
みたいなことを考えてました。
心配してましたが、試しに使ってみたつまようじが意外にもすごく使いやすかったんです!
細さがちょうどいいし、硬いので筆のように「ぐにゃっ」となって塗料がつきすぎることもなく。
色をつけたい分だけ、こまめにつけながら着色していきました。
これが思った以上に楽しかったです。
どこにチッピングすればいい感じの汚れ、剥げになるのかを考えて自由に表現していく。
\ チッピングはシルバーでやりました /
結論。素人でもウェザリングは楽しくできる!【思い切りが大切】
今回、思わぬハプニングにより敷居の高かったウェザリングをやることになりました。
しかし、やってみると面白い・・・!
自分の手で汚れや風化した感じを思い通りにつくっていく感覚というのは、リアルになればなるほどにワクワクするものでした。
そして、やってて思ったのが
とにかく「思いきり」が重要であること。
「失敗したらどうしよう・・・」なんて考えてると、なんにもできなくなってしまうんですよね。
なのである程度、思い切ってやってみること。
プラモデルの完成には、正解なんてない。
自分のオリジナルこそ、最高に愛着がわく。
あまりプラモデルの作成経験がなく、これからやってみようという方。
ぜひ私のようにチャレンジして、失敗しながら学んでいきましょうね☆
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