私はたまに「イチノセさんって怒ることあるんですか?」と言われることがあります。過去にはよく怒りに負けることもあったのですが、その頃と比べるとかなりコントロールできるようになりました。
「怒りっぽい」ときいて皆さんはどんなイメージをもちますか。
”怒りっぽい性格の人は短気だ、気難しい”と思うかもしれませんね。
そのような困った”怒りっぽい”性格の人たちというのは、もしかするとそれを「手段」として利用しているのかもしれません。
結論から言うと、怒りっぽい性格の人はまず「怒り」以外の手段を知ることで改善することができます。
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怒りっぽい人の特徴
怒りっぽい人というのは、物事に対して反射的に”怒り”の感情をつくりだし表面に出してしまいます。
そんな特徴についてまずは見ていきましょう。
これに当てはまる方は「怒りっぽい人」という傾向にあるかもしれません。
怒りっぽい人の特徴
たとえばこんな人たちを見たことありませんか。
◆レストランで腹を立て怒鳴る
口答えしない相手を攻撃することで自分の権威性を高めたい。そのような手段をとらないといけない程に自信がない。
【目的】他では持てない自信をつくりたい
◆車の運転で性格が変わり、いちいち腹を立て攻撃的になる
車は全員が一定のルールに従い平等に運転しなければならないなか、自分が優位な人間だと思ってもらいたい。
【目的】他人より優位でありたい。
◆尋ねたことに対してなぜか半分怒りながら返答する
自身がうまく答えられないことを「なんでそんな事きくんだ」と、相手への怒りに変換し能力不足を認めないようにする。
【目的】自身の能力不足に理由がほしい。
このような方たちは自分のなかにある目的に対して”怒る”という手段をとることで「気持ちをキープする」「もっともらしい理由づけを行う」という行為に出る方ですね。
わざわざ相手を怒りで萎縮させずとも解決できることはあるものです。
上記の考えかたについては、この本が詳細まで説明をしています。
この本に出会えたことで自分の"怒り"に対する考え方が変わったと言っても過言ではありません。ぜひ、ご参照ください。
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怒りっぽい感情とどう向き合うか
私自身かつてなかなか怒りっぽい性格をコントロールできず物事を悪くしてしまうことはたくさんありました。
・ヤケになる
・物事をムリに終わらせようとする
・気持ちを害したフリをして相手に折れてもらう
・すぐあきらめる
しかしこのようなことは、自分の身近にいる人の行動や考えかたにふれることで見直すことができるものです。
素晴らしい考えかたや行動に触れる、そして反面教師である人物にふれることで自分を見つめなおし、怒りっぽい性格のもとで物事に対峙している自分を感じることができました。
人から影響をうけて自分を見つめなおすこと
誰かの考えに触れることで大きな気づきを得るきっかけになることってありますよね。
過去の私は下記のような性格でした。
・イヤなことがあっても我慢してしまう
・我慢がだんだん溜まっていく
・あるときふとした時に爆発
・酷いことを言ってしまって後悔
しかし怒り以外の手段を知っている人は、感情に任せた行動をしないんですね。
・納得できないことにたいし自身の考えを伝える
・相手の怒りにノらず論理的に話す。
・自分の"気持ち"を伝える
・双方に納得できる着地点をきちんと見据えて話す
・自分の目的がわかっている
つまり”怒り”という感情を使って相手に困惑を与えることでしか自身の目的を達成できない人の思考とはちがい、双方にとっていちばん良くなる方法はなにかを常に見据えているんです。
特にブラック企業の暴力上司や頻繁に子供へ手をあげてしまう親などは、暴力というのが”手段”です。
そしてそれ以外の方法がわからないために、怒りという感情を利用(持ち出す)して自己解決しようとするんです。
怒りっぽい性格の治しかた
特に人間関係や仕事でも、自分の目的どおりにならないことなんて世の中にはたくさん溢れているもの。
それを”怒り”で解決できることは少ないのだと、頭ではわかっていてもやっぱり感情に走ってしまうという方へ。
過去に不器用ですぐに機嫌をくずしがちであった私が役立った考えかたをご紹介します。
都度、思っていることを伝える
不満に思うことや相手に対してイライラすることを心にため込んでしまうと、かならずいつか爆発します。
どんな状況であっても、あなたが100%何かを我慢しなければいけない理由というのはどこにもないんです。
でもこれでは「いつでも文句ばっかり言っている人になってしまうんじゃ。。」という声が聞こえてきそうですが、そうではないんです。
大切なのはイラっとした内容を適切な言いかたで伝えることを意識すべきであること。
たとえば下記のようなことに注意すれば良いでしょう。
ポイント
◆短く、サクッと伝える
→ ネチネチや回りくどい方法でだらだら伝えると逆効果。
◆軽い提案をいれる
→「~って言われたら傷つくから、〇〇って考えるようにしてみませんか?」など。
◆ちょっとおどけた感じで
→ 深刻な内容でなければ、ちょっとお互いに笑みがもれるくらいの言い方で。
なぜ不服に思うのかを相手にきちんと説明する。
いくら大人であっても誰かにイヤな思いをさせたりイライラさせていることを自分で気づけない人は、残念ながらいます。
しかし人の性格を変えるのではなく、自分自身の考えかたを良くすることでストレスを感じずにすみます。
相手によってストレートに伝えられる人、オブラートに包まなければならない人はいるかと思います。
しかしいつもは我慢できたとしても頻繁に会う人であるからこそいつかは勇気を出して伝えなければ、それがいつまで経っても続くもの。
ポイント
・どうしても自分がイヤだったこと、腹が立ったことをきちんと説明する
・今後どうしてほしいかを伝える
これは「ケンカをする」こととはちがいます。
相手がどんな反応に出るかは相手次第ですが、こちらの思うことをきちんと説明する行為によって少なくとも相手にはその気持ちは伝わるはずです。
ポイント
あなたがそういった思いであったことを知った相手に対して”今後どういう風に接してほしいのか”という解を示す。
そうすることで、今後同じようなことになっても相手は「こうしたら(言ったら)イヤなんだな」というのを知っていることになります。
まぁ・・・包丁の使いかたを知っていても凶器として使おうとする人がいるように、解を知っていても態度が変わらない人はいるかもしれませんが、まずは気持ちを伝えてみることからはじまります。
「大したことじゃない」と見る
人間、イライラしてしまうことはどうしてもあるものですね。残念ながらそれが0になることはありません。
しかし「相手」を変えるのではなく「自分」の物事の見かたをかえることで気持ちが楽になることがあるものです。
みなさんは、ある出来事に出会ったときについカッとなってしまったことでも後から考えれば「あんなに怒らなくてよかったな」と思った経験はないですか。
それは思った以上に「怒らないといけないこと」というのが少ないからです。
すぐにカッとなってしまったり、怒りに任せた言動をしてしまう人を見ているとどうも「目の前のこと」しか見えていません。
上記した方法で相手に気持ちを伝えてみる、もしくは物事に対し「大したことではないと知ること」です。
ポイント
・イラッとしても、1歩だけひいて俯瞰してみる
・怒りの言葉でなく「どうしたいか」を伝える
・向かう目的を考えたとき、本当に「怒り」が必要なのかを考える
怒りという感情のパワーは強いため、はじめのうちは失敗することも多いです。
しかし「大したことじゃないなっ」とさえ思えることができれば、冷静になって対処できるようになりますよ。
”自分が大人になってあげる”という感覚。
これは有効です。
上記したような「人をイヤな気持ちにさせることに気づかない人」や「性格が自分と合わずにイライラさせるあの人」は、性格上でモラルに欠けている人なのかもしれません。
そういう人たちと同じ目線になることで同じようにイライラするよりも「多少相手より大人になってあげる」という気持ちでいると気が楽になります。
注意ポイント
けして相手と同じ土俵に立たない。際限なく怒りがわいてくる原因となります。
少し自分が大人になってあげて
「この人はこんなワガママを言いながら生きていくんだな」とか「人をイライラさせることでしか目的を達成できなくてかわいそうだな」のように思ってあげる。
そう思えるようになるだけでも、かなり気持ちのもち方が変わってきますよ。
怒りっぽい性格は改善できます
冒頭でも書きましたが私は過去、感じた"怒り"や"イラだち"に負けてしまい行動してしまうことを多くしてしまっていました。
しかし
「怒りなどのネガティブな感情もぜんぶ、自分の目的や希望を叶えるために手段としていたんだな」
と気づいてからは、すこしずつ心と向き合うことができるようになってきたんです。
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