みなさんは電車のなかで”気になる異性”を見つけてしまうことはないですか?
そしてそれが、あなたにとって別にイケメンなわけでも絶世の美女であるわけでもない。
・・・それでも見るたびになんだか気になってしまう。
それはいろんな心理が混ざり合って、そのような気持ちを作り出していることが原因です。
ここではそのことについて書いてみます。
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電車内の気になる異性。そこには”おたがい意識しやすい状況”が。
電車のなかはある意味特殊な空間。
狭い空間のなかでいろんな人が向かい合い、しばらく時間をつぶさなければなりません。
数駅ほどの短い時間であればいいのですが、長く乗っているとだんだんヒマになる人も出てきますね。
そうして、ふと何気なく周りを見たとき。ある男性(女性)が向かい側に・・・。
電車のなかで相手を好きになってしまう心理とは。
電車って老若男女、いろんな人が利用していますよね。
そんななか、いつ「なんかあの人気になる・・・。」という不思議な心理に陥ってしまうかは誰にもわからないもの。
しかしそこには、下記のような①から⑨までの気持ちの流れがあるんです。
気になってしまうまでの気持ちの流れ
①何気ない気持ちでいる
②相手への気づき
③履歴のインプット
④心の受け入れ
⑤気持ちの増幅
⑥相互に意識
⑦自愛からの自信
⑧感情の気づき
⑨理性とシャイ
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①「何気ない気持ち」と、②「相手への気づき」
電車のなかでの移動時間。
何気なくまわりを見ると・・・
イケメン(美人)ではないけれど、容姿としてはそこそこの男性(女性)が一人。
→まずは”その人がいる”という存在を「悪くない印象として認識する」ことからはじまります。
③「履歴のインプット」と、④心の受け入れ
さて、ここで。
無意識にでも「あの人ちょっとだけ良いかもなぁ」と考えてしまうと、そう思ったこと自体がきちんとあなたの心に”履歴”としてインプットされます。
ポイント
人の心理として、過去に一度でも思考したことや受け入れた事に関してもう一度おなじ出来事や気持ちになったとき、初めてのときよりも受け入れやすいということがあります。
⑤気持ちの増幅と、⑥相互に意識
そうして履歴となった気持ち。
心は、再度すこしでもその人のことを見たり考えたりすると1回目よりもさらに「ちょっと良いかも」と思った気持ちを自身の心に受け入れやすくなるんですね。
さらにその受け入れた気持ちを上からなぞる、つまり初めと同じような思考を重ねることでよりいっそう想いが増幅します。
まだお互いに降りる気配もないし。。
なんとなく「気になるかも。。」という気持ちを自分でも”意識”しはじめます。
もうそうなってくるころには狭い電車のなか、どちらかが相手の視線に感づいたり目が合ったりするもの。
今度は多かれ少なかれ”双方で”お互いのことが気になりはじめるんですね。
上述したように思考したことを再度なぞる(考える)ことで気持ちが増幅し、お互い次第に自分の気持ちが相手に向き始めます。
⑦「自愛からの自信」そして⑧「感情の気づき」へ
しかも、その気になった相手は「自分でもいけるかも・・・」と思えるような雰囲気があったりする。
注意
これはけして「相手を下げすむ」ということではありません。人間だれしも相手に対する印象・雰囲気などで「自分と対等に接することができるか」それとも「自分が下に出て関わることができるのか」ということを無意識に感じているんです。
ですのでちょっとした良い印象”の相手に対しては
「たぶん私(おれ)でもいけるかも・・・。」
というような意識になってしまうんですね。
イケメンや美女に対しては遠くから見ているだけで満足してしまう人が多いようですが、なんせ相手は「きっと私(おれ)でもいける人だ♪」と無意識にでも思った人。
そういう思考に入ってしまうと、感情的には好印象と言えるところまでは来ているため、人によっては「好き」に近い気持ちを抱く方もいるかもしれません。
このようなことは、カフェのような人の入れ替わりがさほど激しくない場所でも起こりやすいですね。
⑨「理性とシャイ」
ここまでお話してきたことは明確に考えたことではなく、あくまで”無意識下”での思考の流れ。
ですので「相手を好きになった!」という自覚もないので、そのときは何ともなく終わってしまうことが多いです。
無意識で考えた(感じた)こと = 漠然としているので他の記憶に埋もれやすい
そして日本人ならば特に”理性”が強く、さらに言うとシャイなので多くの人は「話しかけるなんてトンでもない!」という考えをする。
そうやって「あの人ちょっと気になる人だったなぁ~」くらいの思考で電車を降りていき、また日常へと戻っていきます。
・・・ただし。
電車という性質上、そこに”ますます”相手のことが気になってしまう心理”があります。
そのことについて考えてみましょう。
こちらもオススメ♪
”何度も見かける”の心理がイタズラしています【ザイオンス効果】
みなさんは、はじめ会ったときは特だん何とも思わなかった人でも、会う回数を重ねるごとに相手に対して好印象を抱くということはないですか?
「そりゃそうでしょ。」という声が聞こえてきそうですが、そこには ザイオンス効果(Zajonc effect)という、きちんとした心理学的な理由があります。
ザイオンス効果(Zajonc effect)
初めのうちは興味がなかったり苦手だったりした物や人物にも、何度も見たり聞いたりすると次第によい感情が起こるようになってくるという心理効果。
※出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
しかしこれは初めから相手に悪い印象をもったり、何とも思わない相手に対しては恋愛面での効果はほぼありませんのでご注意を。
ここでお話するのはあくまで相手に「ちょっと気になる」という気持ちを持った場合のお話。
上記を踏まえた上で、考えてみましょう。
「気持ちの感覚」が定着する話。
電車で通勤されている方。いつもだいたい同じ車両を選んで乗ることってないですか?
そしてそれが毎日、同じ時間であることも。
先にお話したような心理的な動きを一度経験したあと、前に気にかけた人を再度見かけることであなたの心の中から記憶が呼び出されます。
そして人間の記憶というのは一度覚えたことでも「思い出す作業」をすることで記憶が定着していくもの。
※出展:化学受験テクニック塾様HPより
この図は「エビングハウスの忘却曲線」。
なにも思い出さなければ記憶は下降し続けるのに対し復習(思い出す思考や再会)することでだんだんと記憶が定着します。
さらに。
そこへ「気持ち・感情」が入り込んだ記憶というのは恋愛にかかわらず強く残りやすいという事実があります。
だんだんと意識するようになる。
はじめは「まぁ気になるかなぁ」くらいの気持ちで何気なく見ていた人の事が、自分の内面の心的な動きで「気になる人」となる。
そしてまた電車の中での再会を重ね、初めはお互いに漠然としていた相手に対する気持ちが「意識する人」に変わっていく。
上記を繰り返し・・・もうおわかりですよね。
たまに聞く「電車の中でみかける人のことが気になって。。」という話。
特だん相手がキラキラと輝くイケメンや絶世の美女でなくとも心理学的に見るとまぁ起こりうる出来事であろうことがわかります。
さいごに。電車で、ある男性を好きになった知人の末路。
今回この記事を書くことになったのも、以前友人が電車のなかである男性を好きになってしまったことが発端でした。
その時のパターンがまさに「イケメンでもないのに気になりだしたらだんだん気持ちがおかしくなってきた」という話だったんですよね。
その友人はしきりに
と心配していました。
しかしその話をきいて思い出した出来事があります。
私が朝、電車のなかでいつものように本を読んでいたときのこと。
停車駅でドアが開いた瞬間、近くにいた女性が小声で私に「あの・・・いつも感じの良い方ですね。」と言って、そそくさと電車を降りて行ったという事がありました。
私としてはそのとき純粋に嬉しかったし、どんな形であれもし自分がだれかに良く思われているとしたら悪い気持ちになんてなりません。
ちなみに先ほどの友人は「さすがに声をかけに行くのは・・・」ということで、まずは認識してもらうべく下記を実践していました。
気になる男性に知人がやったこと
・できるだけその男性の視界に入る所に移動する
・何度か目を合わせてみる
・わざとその男性の足に私物を落とす(計画)
・いつも近くにポジションをとる
上記のなか「目が合ったときに軽く会釈」は実践できたらしく、向こうは頭に「?」が浮かびながらも軽く会釈を返してくれたそうです。
私たちが普段、当たり前のように利用している電車ひとつ、人が集まる場所には”社会”があります。
そしてそのような場所には同時に、人がもつ”心理”に関わる出来事も複雑に絡み合っています。
時にはそのような事に対して目を向けてみると、またいろんな物事が見えてくるかもしれません。
心理学に興味のある方はこちらの本もオススメです。
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