※photo by HAYATO(自分)
\ この記事の概要をイチノセが「声」で説明 /
気づけばもう10年以上もスイーツを愛し、美味しいパフェやケーキがあると知るとそのカフェを訪れるということを続けてきました。
さまざまなカフェや喫茶店で美しいスイーツに出会ったときに感じるのが
「この魅力をそのままに、美味しそうに撮りたい!!」
ということ。
初めはデジカメで試行錯誤しながら撮っていましたが、やはり難しい。
「あんなに美味しそうだったのになんでこんな雰囲気の写真になってしまったのか・・・。」
と悔しい想いをしたものです。
しかし他の人が撮った写真、そしてこれまで自分で撮ってきたスイーツの写真で勉強し美味しそうに撮るコツがわかってきました。
今では友人から「なんでそんなに美味しそうに撮れるの?」と言ってもらえるくらいにはなりました。
はじめにひとつ言うと、
カメラの性能もある程度は大事かもしれませんが、カメラ自体の 詳細な難しい設定がなくとも美味しそうに撮れます。
ここでは私が10年以上スイーツの写真を撮ってきてわかったコツを一部ご紹介します。
こんな方におすすめ
- 「美味しそう!」と思って撮ったのに、写真を見るとそうでもない事がある
- 同じスイーツを撮っているはずなのに、なぜか友人のほうが美味しそうに撮れる
- いつも何となく撮っているけど、コツがあるなら知りたい
- 美味しそうなスイーツ写真で、みんなの「いいね!」をたくさんもらいたい
- スイーツの「美しさ」を表現したい
-Contents-
スイーツを撮るまえに
※photo by HAYATO(自分)
美しいスイーツが目の前に運ばれてきて、それを「さぁ撮ろう」というとき。
「あれ、なんか白っぽく写っちゃう。」「背景にレジ写っちゃうんだけど。。」
そんな経験をしたことはないですか。
じつは普通の食事のときとは違い「スイーツ」であるからこそ、撮る前の段階でコツが必要なんですね。
難しいことではなく、慣れてくると自然と意識できるようになってきますよ。
席を選ぶところから撮影は始まっている
これはけっこう大切。
いろんな人気カフェやレトロカフェでも、やはりどうしても背景が ”残念” になるところや暗すぎる(明るすぎる)場所があるもの。
もしも案内された席が「イマイチだな。。」と感じたら「あそこでもいいですか?」ときいてみましょう。
私自身アルバイトで接客の仕事をしたことがありますが案内する席なんて空いているから座らせるだけで、べつに他の空いている席でもいいわけです。
席を選ぶときの注意
・背景に、映りこんでほしくないものはないか
・極端に暗く(明るく)ないか
・逆光になる場所でないか
・狭すぎないか
ここで挙げたポイントはどれも大事です。
そしてこのような「いい席」をゲットするためにも、そして人気のお店やレトロ感を狙っていくお店ほど人の少ない「平日の日中」が好ましいというのも事実。
人が店内に少ないとうだけでも、まずは気持ちの持ち方がちがってきますよ。
店員さんに声をかけておくのも一つの手
これは絶対ではないのですが、やっておくと撮影する気持ちがグーンと楽になります。
小心者の私は一眼レフをかまえる、もしくはスマホでたくさん撮り始めると周りの目が気になっちゃうんですよね。
実際過去に、近くに座ってたカップルから「ね、隣の人めちゃ撮ってる」と指をさされたこともあります。。
そこで一つの技として、スイーツを持ってきてくれた店員さんに下記のような声かけをしておきます。
メモ
・「ここのスイーツが美味しいときいて来ました。しっかりと写真撮らせてもらっていいですか。」
・「スイーツがとても素敵なので、写真を撮ってブログに載せてもいいですか。」
・「ブログで紹介していろんな人に来てほしいので、きちんと撮らせて頂いていいですか。」
私が店員さんに声かけするときはだいたいこんな感じです。
そしてそうしたときに一度たりともイヤな顔をされたり否定されたことはありません。
むしろ「嬉しいです、ありがとうございます!」や「ぜひ美味しそうに撮ってください」「光栄です!」など感謝されることが多かったです。
店員さんとしてもそれくらいしっかり写真を撮る人は印象に残るんでしょう。
2回目に訪れたときも覚えててくれたりしてちょっとした世間話をするくらい仲良くなったこともあります。
近くの人に声をかけて、撮りやすい気持ちづくり
そして時に大切になるのが周りへの配慮です。
カフェによっては隣の人とけっこう近い! なんてこともありますが「ゆっくりと珈琲を飲みに来たのに隣がなんかうるさい。。」と思わせたくないですよね。
隣が近い、もしくは話しかけやすそうだなと思ったときだけでもいいです。
「休憩中すみません、ちょっと写真撮りますがうるさくてすみません。」や簡単に「ちょっとだけ写真撮ります!」と声をかけておくだけでもぜんぜん気分が違います。
店員さんへ話しかけるときと同じで、イヤな顔はされず「あ、どうぞ~」とか「へぇ、ブログに載せるの?」「インスタ映え狙ってるんですか?」と逆に興味をもって話しかけてくれることも多いですよ。
スイーツ・パフェの撮りかた
※photo by HAYATO (自分)
スイーツが運ばれてきたときってワクワクしますよね♪
そしてデザイン性のあるパフェや素晴らしいスイーツは、その感動をそのまま写真におさめたいところ。
そんなときに「少なくともこれを意識すればいい!」という内容について、一部ご紹介したいと思います。
スイーツに関わらず食べ物を撮るときにも共通して言えることですが、とりあえず下記をおさえておけば少なくとも「イマイチだな。。」と思う事がなくなります。
①「カメラだからこそ」の構図を意識する
せっかくカメラやスマホで写真を撮るのに「視覚的に見たまま」をパシャッと撮るのは、とてももったいないです。下記をご覧ください。
【×ダメな例】
※photo by HAYATO(自分)
すごく美味しかった「ピエール・マルコリーニ」のホールケーキ。
いろいろ突っ込みどころもありますが、まず一番に思うのは「構図」です。
こういう写真を見ると「全体を撮りたかったんだな」という気持ちは伝わってきますが、ドン!と中央にケーキがあるだけで心象としてはイマイチ。
これをこのように撮ってみます。
【〇いい例】
窓の付近に持ってきて、ケーキ自体を明るくしました。
そして自分で撮影したという証のためにお気に入りの時計をいれ、すこし斜めにむけて表情を出しました。
ポイント
1枚目の写真:「視覚的に見たらそう見える」という、ただ見えるように撮っただけ
2枚目の写真: 明るく爽やか。雰囲気自体がキラキラしていて表情としても良く見える。
せっかく写真を撮るのであれば ”見たまま” でなく少し工夫を入れてみると変わってきます。
②「まっすぐ」を意識する
これは撮影する人のクセがあったり、逆に「おしゃれに撮ろう」という気持ちが現れた結果「斜め」になってしまう事例。
基本的には「まっすぐ」であることが、構図的を美しくします。
この写真をご覧ください。
【×ダメな例】
※photo by HAYATO(自分)
「斜め」という意味としては2種類あります。
ひとつは左の写真のように「撮りかた自体が斜め」になっている場合。「あえておしゃれ感を出したいんだ!」というのが目的であればOKなのですが、やはり見た印象としては安定感がないですよね。
ふたつめは右の写真のように、被写体(撮りたいもの)はまっすぐですが「うしろが斜め」の状態。まぁ気にならない方もいるかと思いますが、なんとなく「席で体をよじって撮ったんだな」というのが頭に浮かんでしまいますね。
これらを、下のように撮ってみましょう。
【〇いい例】
※photo by HAYTAO(自分)
いかがでしょうか。
あえて斜めというのも場合によってはおしゃれですが、基本的にはまっすぐのほうが見る側としては美しく見えますね。
傾いてしまうというのは個人によりクセがあるので仕方ないのですが、これをちょっと意識するだけで構図が整い綺麗な写真になります。
③ピントの位置を決める
今のカメラは自動でピントを合わせてくれたりワンタッチで合わせたい場所に一瞬でフォーカスしてくれるので便利ですね。
ただスマホでもカメラでも万能ではありませんので、基本的には撮る人が意識をしてピントを合わせ美味しそうに撮りましょう。
下の写真をご覧ください。
【×ダメな例】
おや、疲れ目ですか?・・・ちがいます。
撮りかたの問題ですね。
せっかく美味しそうな FOUNDRYのケーキが、ピントが合っていないためにボヤけてしまっているので見ているほうはモヤモヤしてしまいますね。
これは照度が足りないとき、そしてピントが別の物にフォーカスしてしまったときに起こりやすい現象です。
狙ったところにきちんとフォーカスしてクリアに撮ってみましょう。
【〇いい例】
※photo by HAYATO(自分)
そう、これです!
ケーキなんかではよく写真のようにプレートが乗っていることがありますが、文字がクッキリしていると綺麗に撮れます。
ちなみに、下記の部分にピントを合わせると全体的に奥行きのある綺麗で美味しそうな写真が撮れますよ。
ポイント
・文字(※あれば)
・いちばん光沢のある部分
・手前側・中央付近
④主役をひとつに決める
撮るものがいくつもあるときってありますよね。
そんなときはひとつを際立たせると綺麗に撮れます。
あえてたくさんあるものを整列させデザイン性を持たせた写真を撮るのでない限り、まとまりのない写真になってしまう事があります。
下の写真をご覧ください。
【×ダメな例】
※photo by HAYATO(自分)
この写真は美味しそうな「ANGELINA(アンジェリーナ)」のモンブランを撮った写真。
人によっては「この写真でもOK」という方もいるかもしれません。
ただ、すこしだけ退屈に見えてしまいませんか。
そこで、この写真をもう少しだけ奥行きのある写真にしてみます。
【〇いい例】
※photo by HAYATO(自分)
このように、「ただ並べる」のではなく「メインをひとつに絞る」を意識することで構図としてはちょっとおもしろい写真になります。
「両方ともしっかり取りたい!」という気持ちもわかりますがメインを決め、サブをうしろに置くことで主役が引き立つというのはスイーツを美味しそうに、そして美しく撮るのには良いですね。
⑤「光と影」を意識する
店内の席によっては仕方ないときもありますが「光と影」を意識するだけでも見栄えが断然ちがってきますよ。
明るすぎる、暗すぎる、逆光、それぞれに注意すれば立体感や迫力が自然と出るので、美しく撮れます。
下の写真をご覧ください。
【×ダメな例】
※photo by HAYATO(自分)
いかがでしょうか。
美味しそうではあるけど。。まぁ至ってふつうのパフェって感じに見えちゃいますね。
これは席に当たるライトの関係で明るくなりすぎた写真です。
このような時は、ちょっとだけ位置を変えて「影を作る」。
そしてピントはパフェ側に合わせることで背景も暗めの「影」にしてしまいます。
【〇いい例】
※photo by HAYATO(自分)
いかがですか。
なんだかさっきよりも美味しそうに見えませんか♪
これは、光が当たりすぎている場所から少し外してあげて影を作っただけです。
若干ショコラが暗くなりすぎたかな~という反省はありますが、全体として光を少なくしたことで写真にコントラストが生まれ「締まり」が出ました。
⑥「迫力・臨場感」を持たせてみる
ただそんなときにやりがちなのが「ただ真上から撮る」や、上述した「見たままを撮る」ということ。
そうしてしまう事で ”退屈な写真” になってしまうので注意が必要です。
下の写真をご覧ください。
【×ダメな例】
※photo by HAYTAO(自分)
美味しそうなドーナツですね☆
ただ・・・何となく「そのまま撮った感」が出てしまっておりドーナツがそこにある事実だけを把握できるような、ちょっと退屈な写真になってしまっています。
ここに、少しだけ「迫力・臨場感」を意識してみましょう。
【〇いい例】
※photo by HAYTAO(自分)
ダメな例よりも、ちょっとだけ「おぉっ!」って思いませんか。
これはただ上から撮っていたのを、ググッっと下がってホイッと近寄っただけです。
せっかくの美味しいスイーツ。
全体を撮ろうと真上から見たまま撮ってしまうのはもったいない事もあるので、気軽につくれる「迫力」を意識してみましょう。
さいごに。
ここまで読んでみて、いかがでしたか。
もし「ダメな例が今までの撮りかたに当てはまるな~」と思った方がいらしたら、それはラッキーです。
それは、ここで紹介した内容のどれもが「ちょっとだけ」意識を変えるだけで飛躍的に写真の美しさが良くなる可能性があるからです。
私自身、過去の写真を見返すと「構図がイマイチ。。」という写真がたくさんあります。
しかし自分なりに「どうすればこのスイーツを美味しそうに撮れるのか」ということをとことん試行錯誤してきた結果、友人に褒められるくらいにいい構図を見つけられるようになってきました。
何度も言いますが、構図を良くするのにカメラの性能や難しい設定はいりません。
上記のような ”基本” を意識した上でいちばんそれが引き立つような構図を見つけることが大切です。
他にももっとたくさんコツはあるので、今後まとめたらアップしていきます!
ちなみに私は、写真の構図の勉強はこの本もオススメしています。
あらゆる場面での撮りかたが詳細に図解で描かれていてわかりやすいですよ。
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