新しい環境で新生活がはじまった。恋人と別れてしまった。
理由はさまざまかと思いますが、人間の感じる「孤独感」や「さみしい」と思う気持ちというのは、まるで真っ暗ななかをたった一人でさまよっているかのようなツラさがありますよね。
でもぜひ安心してください。その気持ちというのは延々と長くは続きません。
そしてあなたがこれから前向きに生きようとさえすれば、それに呼応するようにその気持ちをうめるような出来事は起こります。
こんな方に読んでほしい
- 新しいことが始まったことで不安や孤独を感じている
- たいせつな人から離れたことでさみしい
- 自分がたった一人であるような気がする
- さみしいという気持ちがぬぐえない
- 理由はないけど孤独感を感じる
-Contents-
はじめに。さみしい気持ちになるのはなぜか考えてみよう。
理由があってもなくても、まるで心が水にプカプカ浮いているような寂しさにつぶれてしまいそうになることってありますよね。
なにをする気にもなれず、むしろ何をするのも恐れを感じるような気持ち。
その気持ちがどんな形をしているのか、ちょっと考えてみましょう。
安心を失ったと感じてしまうから
人間は本来、安定していることに安心感をおぼえます。
しかし環境がガラッと変わったり、慣れないことをするときには初めに限って「非日常」がいちばん強いとき。
これまで安心していられた場所でなくなった、知らない人たちのなかに紛れてしまったことで慣れ親しんでいたものを ”失った” ように感じる。
初めてのことをするときほど、そのように感じる傾向が強く出ます。
このとき何かを「失った」のではなくて、良い方向へステップアップするために「心をなじませている」という見かたをしていきましょう。
ポイント
◆安心できる場所から離れるのは非日常である
◆落ち着く場所を離れるのは「失っている」ように感じてしまう
◆良い方へ進むために ”心をなじませる段階” であると考えること
新しいことが始まる不安
私が大学生のとき、1年間アメリカへ留学をしました。
その出発前の2~3週間ほど人生で初めて不安・さみしさから、まったく食事をすることができなくなったんです。
文字通り食事がノドをとおらず、1日中なにも食べなくてもおなかがすかないくらいに。
自分でも、そのわかりやすい体調の変化に驚きをかんじていました。
そのようなときって自分でもどうすることもできないものですね。
環境が変わるリスクをムリして克服しようとせずに、そんな気持ちになっている自分をまず受け止め「うまくいっている自分」を明確にイメージすることが大切です。
そのコツはできるだけ詳細に、そして何度も何度もリアリティにあふれる、うまくいっている自分をつくり出すことです。
ポイント
◆できるだけ詳細に「うまくいっている自分」をイメージする
◆その自分に向かって行動することを意識する
自分だけである気がする
人は周りと同じことを当然に行っていくことで安心を得るものです。
しかし場合によっては「自分だけができていない」とか「自分だけが他の人より悪い環境だ」という風に考えてしまうことはないでしょうか。
私自身、幼いころはとても要領の悪い子だったので実際、まわりの皆が当たり前にできるようなことを一人で苦戦していたりということも数えきれないほどありました。
そういう経験から心のどこかで自信をなくしている自分がいたんですね。
ただ、いまになって思うのは本当にそんなにできていなかったのか?ということ。
私がこれまで関わってきた人たちのなかには「できないんだ」という思い込みのまま物事にあたることで本当にできていない自分をつくり出してしまっている人もたくさん見てきました。
「要領が悪くて人より時間がかかる」とか「物わかりが悪くて」というのは、いつかできればいいこと。
でも ”できない自分” を思い込みではじめからつくり出してしまうことは、とってももったいないこと。
自分だけが他の人より劣ってるんだと感じてさみしい気持ちになる前に、まずは「自分ならできる!」と声に出して言ってみよう。
そうやって毎朝自分に言い聞かせるだけでもぜんぜん行動がちがってくるから。
ポイント
◆「自分だけダメなんだ」という考えは捨てる
◆人よりできなくても、いつかできればそれでいい
◆マイナスに思い込むことで本当にさみしくなる
◆「自分ならできる」と声に出し自信をつけよう
さみしさは、良くなるために必要な原動力。
人の心は、いつも満たされていればそれはそれで幸せだと思います。
もちろんそれはとても素晴らしいこと。ただ贅沢な悩みですが、それだといつ自分が幸せなのかがわからなくなってくる瞬間ってあるものです。
”そこにあることが当然” で、それが大切であることを忘れてしまうんですね。
それってある意味とてもさみしいことだし、いつかはバランスが取れなくなってしまうこともあるでしょう。
けして ”満たされている” ことを否定しませんが、さみしい気持ちになるのはある意味 今までの自分がいかに幸せであったかを気づき直させてくれるきっかけになるということ。
なにかを失ったのであれば、とことん寂しい気持ちにひたってもいい。
でもそうやって大切な何かに気づいたのであれば、これからもし同じようなものを手に入れたとき、あなたは必ず違う接しかたができるはずですよ。
じつは「さみしい」とか「悲しい」という気持ちを感じる時間は、あなたに大切なことを教えてくれて、そしてそういうことを思い出させてくれる必要な時間でもあるわけです。
さみしいときに意識すべきこと。
ここまで話してきたようなさみしさの時間。
そんな気持ちになってしまったときというのは、考え方によっては悪いほうへ進んでしまい、投げやり・ヤケを起こしてしまうような気持ちになってしまうこともあります。
そうならないためにも、これらのことを意識してみましょう。
感傷にひたってしまうものは見ないこと。
さみしい想いをしてしまうことになった原因の対象である、人や物。
それを見たくなる気持ちは痛いほどよくわかります。あえて気持ちを底に深く落とし込んで気持ちに浸りたいときには良いのかもしれません。
しかし基本的にはそういったものを見てしまうことで新たに余計な悪い考えがあたまに浮かび、さらに胸を痛めてしまうこともあるでしょう。
上記したように、さみしさや悲しみを感じる時間というのは次に進むためにはある程度必要なことです。
ただいつまでも気持ちに向き合うことができず「こうだったらよかったのに。。」という気持ちだけをズルズルと引きずってしまうことは避けたいもの。
もし自分がそういった方向に進んでいるなと感じた時には、いったんそこから離れて客観的に自分のことを見直してみることが有効です。
そしてそのときに考えるポイントは3つ。
ポイント
◆過度に依存しているものはないか
◆きちんと自分で行動を起こしているか
◆自分がどうなりたいかを理解しているか
人や物、サービスその他に対して過剰に気持ちを向けすぎることで、それを失ったときや思ったようにいかない時にとてもさみしい気持ちになります。
もちろん、あたまではわかっていても好きな物事に気持ちを奪われてしまうことはありますが、そうしてさみしい気持ちになるようなことがあったときは一旦離れて考え直してみる良いタイミングとなります。
そして、きちんと自分の思うほうへ行動を起こしているかということ。
私のまわりにも「こうなりたいなぁ」と言いながらなにも行動しない人がいますが、脱したいことがあるのであればとにかく行動してみることです。
そしてあなたは、自分が ”どうなりたいか” をきちんと理解していますか。
私は過去になにも考えずに「毎日仕事だけしてればいいかなぁ」と思っているだけの、なにも生産性のない生活を送っていた時期がありましたが・・・
今思うと時間もたくさんあったのにもったいなかったなと思います。
なかなか自分では気づきにくいことってたくさんありますが、1歩離れてみる勇気をもってみましょうね。
だれかと会話をすることがたいせつ。
ひとりで感傷にひたるというのは、出来事が自分にとってとても大きなことであった分、そしてさみしい気持ちが大きいぶん、とても深く気持ちが沈んでしまいがちですね。
私も、はじめて一人暮らししたときや失恋したとき、職場でなにかうまくいかなかったときに一人で心にモヤモヤしたさみしい気持ちを抱えてしまうことがあります。
しかし過去の私がそうでしたが、そういった状態の心をほぐすのは我慢せずに人に話すこと。「こんな想いなんだよ。」という気持ちを素直に、そして表面をとり繕わずに話してみる。
自分が話すことで相手から「そうなんだね、それってつらいよね。」と言ってもらえるだけで気持ちの感じかたがだいぶ違ってくるものです。
いちばん良くないのは一人で気持ちを我慢しつづけること。
悪い考えや気持ちは、ひとりで考えているとさらに悪いほうへ行きがちです。
そうならないためにも、うまく身近なひとに話をきいてもらいましょう。
うまくいっている人を見るのは、いったん休憩。
さみしい気持ちであるほど、周りの人たちが楽しそうだったりとてもうまくいっているのが目につきませんか。
いつもの自分であれば「人は人」と思えることも、心が弱っているとキラキラまぶしい事がどうしても目立ってしまうんですね。
そうしてさらにさみしい気持ちになり、やがてヤケを起こしてしまうことも。
心にさみしさを抱えていることを自覚し、その原因からとにかく離れてみましょう。
あなたはあなたの方法でがんばればいい。背伸びをしすぎると、足がつりますよ。
さいごに。さみしくなるのは、心を整える期間。
さきほども言いましたが、極端に大きな原因のないさみしさというのは延々と長くつづくものではありません。
かならず、気持ちが晴れることはあります。
ただし、ある程度の気持ちをつくり出しているのはあなた自身の心なので ずっとずっとさみしい気持ちにひたろうと思えばそれもまたできてしまうんです。
私自身、そして知人たちを見ていて思うのは長い期間ずっと「さみしい」という想いをしている人たちというのは、ある程度 ”まだそういう気持ちに浸っていたい” という姿勢が見えることがあります。
つまりは「まだ元気になる準備ができていない」という状態。
私自身、悲しいときやさみしいときは一旦とことん落ちて落ちて・・・気がすんだら元の自分にもどる!というV字の考えかたなのでその気持ちもわかります。
どこまで落ちてどれだけ長くそう居続けるかはその人次第なので何ともいえませんが、準備ができたならまた自分らしく行動できるようになるはず。
さみしい気持ちも考えようによって良い方向へとかえてしまいましょう☆
まとめ
◆慣れない環境では ”心をなじませる” 準備のためにさみしい気持ちになる
◆目標を持ち、それがうまくいっている自分をイメトレする
◆さみしさも自身を考え直すきっかけにしてしまうこと
◆さみしい気持ちは永遠には続かない
◆不器用でもまずは行動にうつすこと
◆あなたは思った以上に孤独ではないということ
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